2018年2月12日 20:48

曳家岡本!広島に古民家の沈下修正工事に来てます。

広島に古民家の沈下修正工事

広島に来ております。

↑こんな風に、沈下して、基礎がずれてしまったものを水平に直した後で、基礎も造り替えです。

この沈下のせいで、傷んでいた廊下は張り替えるそうなんで・・作業がしやすくて助かります。

いつもように、柱を掴んでゆきます。

今回は、搬入条件が悪いので、持ちこむ工具類をかなり絞り込みました。

1・5トン分程度です。横浜の現場が35トンでしたから、20分の1程度です。

規模の大きな工事良いですが・・こういう限定された条件での仕事も通好みです。

こういうのは、どう工事するか?を考えて、どんな工具を持ちこむか?選んだ時点で、工事は半分くらい終わったようなものです。

はい。はい。スルスルスル~~と揚がります。

最大沈下4cmの部分もご覧の通りです。

後2日くらいで、全部揚がりきるはずです。

こんなスムースに揚がるのも、今年で曳家歴40年の成せる熟練の技?かも知れません(笑)ともかく思い通りに揚がってくれます。

ただ、水平に直ったら、抜けたホゾや敷居を入れるために、引き締め作業をします。「します」けど・・壁や、建具を見てゆくと。どうも、何度か改修しているのですが、その都度、何となく合わせでやってきたツケをどう合わすか?

現場担当の方と打ち合わせしております。

 

 

この後、吹付けを剥がさせてもらって、前方の5本の柱を上腰工法で揚げます。           本当は、ここは土台が入っているので、土台揚げするつもりだったんですが。            モルタルで塗っていた立ち上がりを剥がしてみたら石壇だったんです。なので、「これは割らない方が良いなーー」と、上腰工法(上の写真のように柱掴んで持ち揚げる方法です)にしました。

揚げるのはスムースに出来てますが。

上手く引き締めできるかな??何度もの改修のせいで、ちょっと整合性が採れていないところもあるんで、落としどころ悩むなーーー。

ps

広島ではホテルが連泊でとれなかったりで転々としているので、全く観光も出来てません。    まあ、以前、家族旅行に来て吉永小百合の「かあべえ」を観るという、妻のよく判らないチョイスを懐かしんだりしております(笑)

ps2

HPのワードプレス化終了しました。お時間のある方は見てくださいませ。

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能登半島地震で住宅被害に遭われた方へ

以下、実務者の立場から書かせていただきます。

  1. 液状化による地盤沈下を直す「沈下修正工事」と地震の横揺れで歪んだ建物を直す「家起こし(軸組補正工事)」は別ものです。

    水平を直すのみの工事と、垂直を直す、もしくは水平を直しながら併せ技で垂直も直してゆく工事です。

    おそらくは新潟県は沈下修正工事のみで可能です。石川県では家起こし、および座屈した柱の取り換えなども必要になると思います。

  2. 工事の着工時期についてですが。皆さま1日も早い修復を望まれていらっしゃいると存じます。しかし、地盤が充分な固さに戻るまでは施工出来ません。

    余震がこのまま収まったとして、おそらくは最低3月頭くらいまでは着工するべきではありません。

  3. にわか業者、悪質ブローカーにご注意ください。

    普段、ご縁が無い業種ですから唯一、判断できる金額のみで選ばれることもあるかとあります。

    家は安心して眠れる場所でなくてはなりません。

    歴史を背負っていない利益だけを考えている方と誠実な工事をされている業者を一緒にしないようしてください。